2013.03.19Tips(ヒント)あれこれ
【紫外線・UV】3月、4月から徐々に加速してピークは6月頃に
3月もすでに半分以上が過ぎ、さすがに寒さもひと段落しそうな今日この頃です。ふと気付けば、クルマの中や窓のそばでは日向ぼっこどころか、汗ばむくらいの陽気に、厚い上着を忘れて置いてきてしまいそうですね。
この季節の女性の懸案の一つに、お肌のトラブルがあります。冬場は乾燥でカサカサ肌の「枯れた」状態になりがちでしたが、着るものが薄着になってお肌の露出が多くなり始める春先は、美肌づくりを心掛けないといけません。
素肌づくりの近道
健康的に、しっとりした「元気な素肌」を目指すためには、お肌の老化を、「紫外線による肌老化」と「加齢による肌老化」の2つに分けて考えますが、今回は前者の「紫外線による肌老化」について書いていきましょう。
紫外線による肌老化
シミ・シワを招く、肌老化最大の原因が日光に含まれる紫外線です。紫外線のピークは夏まっ盛りの8月ではなく、6月から7月にかけて最大となります。
また実は3月、4月から徐々に紫外線量が多くなるのですが、この時期はまだ、紫外線からカラダを紫外線から守るためのメラニン色素の生成も少ないため、降り注ぐ紫外線が皮膚の奥まで入りこみ、敏感な方は皮膚炎や水ぶくれを起こす場合もありますので、この頃から短い時間の日光浴をして、皮膚の防御態勢を整えておく必要がありますね。
ただし、太陽が最も高い位置まで上がる午前10時頃から午後2時頃までの間は、紫外線が非常に多くなりますから、この時間帯の外出は日傘や、つば広の帽子、UVカット機能のあるサングラス、サンスクリーンなど、十分な対策を心がけましょう。
シミの原因
日光の中には、波長の長い順に赤から紫までの七色の光(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)があります。
このうち、紫の光よりもさらに波長が短くて、目に見えない光が紫外線です。紫外線は更に波長の長い順にA波(UVA)、B波(UVB)、C波(UVC)の3つに分かれますが、地上に届くのは主にA波とB波です。
地表に届いた紫外線は、私達の肌の表皮の基底層(一番奥底で、この真下は真皮)に存在する「メラノサイト」という細胞を刺激して、黒褐色のメラニン色素をたくさん作り、肌を黒くします。
実はメラノサイトや、メラニン色素が無いと、紫外線が皮膚の奥まで届いてしまい、炎症を起こしたり、DNAが傷つけられて、皮膚がんになることがあるので、カラダの門番として、非常に重要な役割を果たしています。
ただ、この刺激によるメラニン色素生成がいつもいつも繰り返されると、メラノサイトそのものが増えて、メラニン色素を過剰に作り過ぎて、シミの原因となるのです。
B波の量はそれほど多くはありませんが、刺激が強く、直接的にも間接的にもメラノサイトを刺激しますので、これもシミの原因となります。A波はB波と比べると作用は弱いとはいえ量が多いため、やはり油断は禁物です。
シワの原因と皮膚の構造
しわ、小じわも実は紫外線(UVAとUVB)から出来ます。
皮膚は表皮(ひょうひ)と、その下にある真皮(しんぴ)から構成されています。
真皮は建物でいえば柱に相当する「コラーゲン」(たんぱく質)という線維と、この線維がうまく伸び縮みするよう巻きついている、「エラスチン」(たんぱく質)という、ゴム状の物質、さらに柱の間をセメントのように埋めている、「ムコ多糖」というゼリー状の物質によって支えられています。
紫外線は、このような働きをもつコラーゲンやエラスチンの構造を破壊し、硬くしてしまいます。その結果、肌の弾力が失われ、シワが出来るのです。例えるならば、柱が崩れ、建物がペシャンコになったために、肌にシワが刻まれるというわけですね。
また、波長が長く真皮まで届くA波だけでなく、B波も負けず劣らず、コラーゲンなどを破壊します。特に初夏(5月~6月)は、紫外線の量が急増しますので要注意です。
B波が多いのは夏至(6月22日頃)の前後。特に雨降りの後は、大気中のチリが一掃されて、紫外線を遮るものがなくなり、B波が直接に地表に届きます。
梅雨の晴れ間の日光浴は気持ち良いものですが、先述の通りA波・B波ともに大量ですから気をつけましょう。
肌の真皮はその約70%がコラーゲンで作られ、真皮の線維や組織の間はヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などのネバネバ成分(ムコ多糖)で埋められています。このコラーゲンが肌に弾力を与える一方で、ムコ多糖は肌をみずみずしく保っています。
ところが、長期間にわたって大量に紫外線を浴び続けると、真皮のコラーゲンやムコ多糖が傷つけられて、肌の張りや弾力、みずみずしさが失われてシワの原因となりますから、やはり紫外線はシミやシワなど、お肌のトラブルの最大の原因と言っても過言ではありません。
飲んだコラーゲンがそのまま皮膚へ移行することはない
紫外線によるダメージを受ける、コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチンなどの「保湿性たんぱく質」を補うために、市販のサプリメントでそれらを摂取すれば良いのか?そう単純ではありません。
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