2016.08.25ブログで一問一答

厳選6選を公開。熱中症・暑気あたり・夏バテに用いる漢方薬

この「ブログで一問一答」カテゴリは、読者の皆様からご応募いただいた質問内容に山浦卓がサクサクと回答していく企画です。

Q. 熱中症に用いる漢方薬を教えてください。

【お名前】
T.M.

【性別】
女性

【年齢】
54

【ご相談の内容・主訴】
横浜市の主婦です。8月上旬の猛暑で体調を崩してしまい、主治医からは当初、軽い熱中症のような状態なので水分補給や休養を心がけておくよう言われましたが、いっこうに回復しません。

最初はだるさと流れるような汗が目立ち、めまい・食欲不振と微熱は現在も続いています。漢方薬を試したいのですが、たくさん種類があってどれを飲めばよいのか分かりません・・・

【この企画をどこでお知りになりましたか？】
当ブログ

ブログで一問一答にご応募くださり、ありがとうございます。

熱中症は本人が気づかないうちに進行することが多く、いつの間にか回復困難な状態になってしまいます。

私も一度だけ熱中症になった経験がありますが、疲労蓄積と睡眠不足はますます罹患しやすくなるので要注意ですね。

本稿では相談者様に関する情報が不足していますので一般的な内容になりますが、具体的な改善策は必ずあると考えます。

それでは参ります。

平素から虚弱体質の人や胃腸の弱い人は、暑気あたりや夏バテの症状を起こしてすっかり活動力が衰えてしまいます。

漢方薬を選ぶ際の基準はやはりその方のプロフィール（体質や体調、表情、顔色、姿勢など）を総合的にみて判断します。

当薬局で上の症状に用いる事が多い漢方薬などを随伴症状とともに挙げておきます。

五苓散（ゴレイサン）… 全身倦怠感、嘔吐、口渇、発汗、小便不利。
柴苓湯（サイレイトウ）… 吐き気、食欲不振、口渇、小便量少。
藿香正気散（カッコウショウキサン）… 悪寒、発熱、頭痛、嘔吐、下痢、眩暈、食欲不振、夏バテ。
薤白（ガイハク＝ラッキョウ）…　全身倦怠感、疲労、食欲不振、眩暈、悪心、胃腸症状。坂元のくろずで漬けた薤白は、赤血球変形能を劇的に改善して、湿熱による微小循環障害を克服。
補中益気湯（ホチュウエッキトウ）… 疲労、食欲不振、夏やせ。
瓊玉膏（ケイギョクコウ）…　病中病後の体力低下、発育不良、虚弱の体質改善、冷え、填精補髄。

※使用頻度の高い順ではありません。
※個々の体質や状態によって薬の選択や用法用量を決めていきます。
※2種類の方剤を合わせて用いる場合もあります（合方）。

また、上記以外にも沢山の処方があり、同一人物でもその時その時で用いる方剤（薬）が違うことがありますので、自己判断をせずに漢方相談専門の薬局・薬剤師に相談しましょう。

ここもご一読ください。

山浦卓（薬剤師／医学博士）と対面での個別カウンセリングをご希望の場合はこちらからお願いいたします。

☎0120-045-310（通話無料）
またはWebから。 https://045310.com/contact/

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