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2015.04.20ブログで一問一答

人気の黒酢だけど、あえて欠点を挙げて対策を考えてみる

左:仕込後2年以上、中:仕込後1年醗酵熟成、右:仕込後半年

 

誰に聞いても「体に良い」と言われる黒酢だが、欠点は無いのか?

今や誰に聞いても「あー知ってる知ってる。なんか体に良いみたいだよね」などという答えが帰ってくる「黒酢」。

健康食品の世界ではかなりメジャーな地位を確立しているように見えます。

当薬局でも1988年(昭和63年)以来、創業者の山浦計介から2代目の山浦卓までその魅力に取り込まれ、もはやライフワークとして様々な情報を店頭だけでなく当ブログでも発信していますが、今回はあえて「黒酢の欠点」を挙げて、さらにそれらに対する考察や対策も一部リンクで示しておきます。

 

酸っぱいものが嫌いな人に敬遠される

嗜好の問題は理屈でどうこう出来るものではありませんが、摂取の仕方に工夫を加えることで意外と簡単に好き嫌いを克服出来ます。

例えば酢の嫌いな人が黒酢をそのまま飲むと、むせてしまったり苦痛に感じるばかりですが、蜂蜜と混ぜたものを水またはフルーツジュースなどで薄めて飲んだり、料理(特に煮物など)の中で隠し味に用いたりすると案外あっさり(しかも気付かずに)受け入れちゃう人が非常に多いです。

 

酢を飲むと胃腸が荒れそうだと心配される

元々胃腸が丈夫でない方や、胃潰瘍などを患った経験のある方は心配されますよね。これについては次の記事で詳しく説明をしてありますので、ご一読ください。

 

酸性食品は体に悪いのに、黒酢を飲んでも大丈夫なのか…

実は黒酢はアルカリ性食品。心配無用で、むしろ積極的に摂りましょう。次の記事を参考にしてください。

 

黒酢を毎日飲むと歯が溶けそうで不安だ

酢が酸蝕歯や骨粗鬆症を引き起こすとの誤解は一部の専門家の中にも根深くある様子で、次の参考記事が非常に多くのアクセスを頂いています。

 

錠剤やカプセルにならないのか?酢を液体で飲むのが面倒くさい

時々ありきたりな製品として販売されている黒酢サプリメントのようなものを見かけますが、当薬局では正しい飲み方を示しながら、あえて本物の黒酢を「液体で」摂取することを勧めています。

薬にしろ食品にしろ口から摂取するものは物理的に見て、液体>粉末>固形物 の順で体へ取り込まれるスピードや効率は落ちていきます。

薬で考えると裸錠、糖衣錠、カプセル剤と比べて液剤の方が明らかに吸収が早いことは想像できますね。

医薬品だけでなくサプリメントでもよく見かけるタブレット(錠剤)やカプセルですが、これらは基本的には原料や素材の味が極端に不味かったり、元の状態では素材の品質維持が不安定なために賦形剤と呼ばれる本質とは無関係の成分と混ぜて製している場合があります。

自然の成分を原料にしている機能性食品やサプリメントこそ、製品を選ぶ基準は自己都合に合う剤形ではなく、その本来のカタチを求める方が文字通り「自然」だと考えます。 例えばこんな考え方も参考になるかもしれません。

 

「黒酢」を謳う製品がたくさんあって、どれを選んだら良いのか分からない

これは「黒酢」の命名者である坂元醸造が商標を取らなかったことが消費者を混乱させた一因なのですが、いかにも商売っ気の無い当時の社長、坂元昭夫氏らしいエピソードです。

また、黒酢に「何を」求めるのかによって選ぶ基準は様々です。例えば単に料理に用いて酸味を付けたいだけならば、パッケージ(デザイン)で選ぼうがお気に入りのメーカーを頼って購入しようが、まず失敗はしないでしょう。

しかし、もしも体に不調があったり病気に良い効果を期待するならばガラリと話が変わります。この場合の選ぶ物差しは唯一、科学的な裏付けです。

とは言っても、一般消費者が専門的な知識や情報を十分に理解することは困難ですので、そんな時こそ相談専門の漢方薬局に尋ねてみて下さい。

今回は「まとめエントリー」になりましたが、また機会があれば黒酢に関する最新の情報をお伝えしていきますね。

 

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