2022.01.06ブログで一問一答
犬猫のガンには獣医も勧める免疫療法に米黒酢もろみ原末を組み合わせる

Q. 9歳の愛犬(トイ・プードル)に乳腺腫瘍(がん)が発覚
先日9歳になったばかりの私の愛犬(トイ・プードル)が昨年、乳腺腫瘍と診断され外科手術をしました。
主治医の獣医さんからは、手術は成功で現在のところ転移も見られず、しばらくは様子を見ていく方針を伝えられたので、まずは一安心していますが、今後自宅で愛犬にしてあげられる養生法はありますか?
よろしくお願いいたします。
N.Y.さん(60代・女性)
A. ペットブームとともに
N.Y.さん、ご質問ありがとうございます。
御存知の通り近年は空前のペットブームで、一説によれば全体の3割よりも多い世帯が犬や猫、またはその両方を飼育しているのだそうです。
ペットを飼う理由として、「かわいいから」「動物が好きだから」「生活にうるおいを感じるから」「家族のコミュニケーションに欠かせないから」などが挙げられています。
多くの人がペットを、心を癒やしてくれる大切な存在として捉えていることがわかります。
また動物福祉の先進国では飼育動物のことをペットとか愛玩動物などとは呼ばず、「コンパニオン・アニマル(仲間・友だち)」と呼んでいるくらいで、まさに「飼う」というよりも「共に暮す」家族の一員として考えています。
ペットの高齢化で生活習慣病が急増
こうしたペットブームの中で、ペットの病気も増加しています。同時に動物医療の進歩もめざましく、予防注射や医薬品の普及、またドッグフードやキャットフードの質向上により、犬や猫の寿命は30年前と比べて2〜2.5倍にまで伸びたと言われます。
人間も歳を取ると病気が発現しやすくなりますが、これは犬や猫も同じこと。彼らも高齢になるに連れて動物特有の病気に加えて、がんや心臓病、糖尿病、腎臓病、肝臓病といった所謂 「生活習慣病」になりやすくなります。
わたしが薬局の店頭でうける相談の中で、犬や猫に関しては以前記事にもした腰痛のほか、各種ガンに罹患した相談がここ数年とても増えている印象をもっています。
ペットが癌になる原因
あまりにも多くの要因が考えられますが、代表的なものを挙げておきます。
- 肥満(高齢化と高カロリー、運動不足)
- ストレスなどによる免疫力の低下
- 紫外線や放射線、たばこの煙、慢性的な炎症
- ホルモンの関係(乳腺腫瘍や肛門周囲腺腫、前立腺癌など)
- ウイルス感染
がん治療の現状と問題点
犬や猫のがん治療として行われる主な治療法は次の3つ。
- 手術
- 抗がん剤治療
- 放射線治療
外科手術で腫瘍を摘出し、その後転移しなければ治ります。が、手術そのものが動物にとってはストレスとなり基礎体力が落ちて転移する場合もあります。
抗がん剤の場合は、がん細胞を攻撃するだけでなく、がん細胞周辺の正常な細胞にまでダメージを与えることにより、さまざまな副作用をもたらします。
放射線治療は名前の通り放射線で癌を焼き殺す治療法ですが、全身麻酔が必要になるのでペットの身体への負担が小さくなく、また一般的には大きい病院でしか受けられない上、高額です。さらには手術と同様、転移したガンには適応がないこと、さらに放射線を照射した周辺の正常細胞が傷つき炎症が生じる点などがデメリットとなります。
獣医師、桑原正人博士や高橋忠先生がそろって勧める免疫療法
すべての医薬品は特定の治療効果(主作用)を持つのと同時に、場合によっては望まれない不愉快な作用(副作用や副反応)を持っています。
これに対して機能性をもつ一部の食品やサプリメントなどは特定の病気を治すというより、人や動物の自然治癒力や免疫応答を正常化することで、病気や症状を改善したり予防する効果を現し、また副作用の心配もありません。
こういった、生体が本来備えている自然治癒力を高めて病気、特にがんなどに対抗するのを「免疫療法」と呼びます。抗がん剤で治らなかったものが、犬や猫に免疫療法を施すと効果があったという例は少なくありません。免疫療法は動物にとって体に優しい癒やしの治療とも言えるかもしれません。
大事なコストの問題ですが、免疫療法にかかる費用は、抗がん剤を使用する場合と大差ありません。動物の場合は保険が使えませんが、金額的にはそれほどかかるものではないでしょう。
下に用いる製品をいくつか挙げておきます。
1. サメ軟骨とキノコがガンに威力発揮
現在、免疫療法に用いられているサプリメントは、サメ軟骨「ベターシャークカーティレイジ」という製品と、担子菌培養抽出物(キノコ製剤)「AHCC®イムノメディックピュア」です。
サメ軟骨には、がん細胞が自らの成長(増殖)のために新鮮な血液を正常血管から横取りするために伸ばす新生血管の造成を阻害し、がん細胞を兵糧攻めにする作用が、またキノコ製剤はマクロファージやNK細胞、NKT細胞を活性化させ、癌を直接攻撃する作用がそれぞれあります。
2005年頃と少々古いデータではありますが、300匹以上の犬と猫にこれらの製剤を与えた実験によると、「ベターシャークカーティレイジ」と「AHCC®イムノメディックピュア」はそれぞれ単独で与えるよりも、併用することで相乗的に効果が一層高まることが、すでに報告されています。
また他にも、マクロファージや白血球中のリンパ球(NK細胞、T細胞、B細胞など)を活性化する食品をさらに併用することで、さらに効果が高まることも期待できます。
2. 8つの特許をもつ成分を含む酵素製剤の効用
日本最古の酵素飲料メーカーである大和酵素社の「輝羅羅エキストラ」は、胃酸に強いロンガム種ビフィズス菌が市販カップヨーグルト換算で16個分、母乳に含まれる感染防御成分の一つで抗菌のほか免疫調整や抗炎症、ビフィズス菌増殖作用などをもつラクトフェリン、有胞子性で乾燥や熱に強く、胃酸や胆汁で分解されずに腸まで届く強い乳酸菌であるラクリス菌、カルシウムを配合。
さらには、若くて健康な人の腸内に多く棲みつき、人の健康に大きく関与する乳酸菌「エンテロコッカス・フェカリスFK-23菌」と、これを酵素溶解し有効成分を抽出した「LFK」まで加えており、腸まで届き弱った体を強力にサポートします。※FK-23やLFKは8つの特許を持つ成分です。
3. がんに対する米黒酢もろみ原末の応用
ここで私たち横浜漢方サント薬局が研究対象として取り扱ってきた、米黒酢「坂元のくろず(1年発酵・赤箱入り)」と壺酢もろみ「諸味原末」は、これら両方ともに白血球機能改善作用が認められていますので、上述の通りサメ軟骨「ベターシャークカーティレイジ」やキノコ製剤「AHCC®イムノメディックピュア」、「輝羅羅エキストラ」との相性が非常に良いことがわかります。
ただし米黒酢自体は当然酸味がありますので、犬や猫が嫌がり摂取してもらえない事例が圧倒的に多く、ほとんどが「諸味原末」を採用する場合がほとんどです。
4. 漢方薬
沢山の処方があり、同一人物(動物)でもその時その時で用いる方剤(薬)が違います。また併用する製品との相性もありますので、自己判断をせずこの分野に詳しい薬局・薬剤師に相談しましょう。
参考記事
以上から
私たちの薬局では動物の癌・腫瘍に対しては、
- ベターシャークカーティレイジ
- AHCC®イムノメディックピュア
- 輝羅羅エキストラ
- 諸味原末
- 漢方薬
のうちの一部または全部併用を養生モデルの一つとしています。
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