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2015.06.29学会・イベントなど参加レポート

15年ぶりに訪問した古巣が相変わらず優しかった件

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15年半ぶりの帰還

さる2015年6月26日(金)。終点新潟に向かう上越新幹線の車中、1駅手前の燕三条駅を過ぎた頃、数時間後の講演に用いるスライドの最後のページをギリギリ完成させたものの、まだ引続き緊張していました。

さかのぼって10日前の6月16日に急遽決まった、とある企業の社員研修での講演の話。

そう、15年半前に家業に入るために卒業(退職)させていただいた古巣・参友堂からの依頼だったので断る理由もなく、張り切って資料作りに臨んだのだが思うように進まずかなり焦る。

というのは、今回お話をする対象は毎日バリバリと処方箋調剤をこなしている薬剤師さん達と医療事務さん達なので、はたから見れば自分と同じ「薬局、薬剤師」と言っても普段の仕事内容が全くの異業種と言っていいほど違うんです。

そんな彼らにどんな切り口で話をしようか、話の緒(いとぐち)を見つけることが難しかったが、一つ課題とされた新規採用の商材『べに茶』の内容説明は苦もなく筆が進むので講演のイントロはそこからにすれば良いかとソロソロと作り始める。

パッケージング工程は簡単な動画に。

問題はもう一つ。今回与えられた『普段あまり物販業務に慣れていない方々に、薬局での物販のポイントを話して欲しい』との由。

何気に今回引き受けた講演、このメインテーマとオーディエンスのデバイドが深くて、理解してもらうのがこれまで喋った中で一番難しい気がしてならない。

自分が家業に入って師匠である父親からその話を教わった時でさえも理解するのに何年掛かったか分からない位だから。

内容を漠然と考えながら日常業務に忙殺されていたら、結局ギリギリまでスライドをまとめ切ることが出来ないうちに、とうとう出掛ける朝を迎えてしまったのです。

はたして上手に話をできるのかどうかドキドキしながら会場入りしたところ、古くからの知り合いも多いおかげで一気に緊張も解けて思いの外スイスイと進行。

調剤専門薬局と相談専門薬局、それぞれの成り立ちや消費者に対するアプローチの相違など、自分が毎日の仕事の中で考えていることを列挙したところ、予想以上の数の質問を投げてもらえて、自分自身も新しい気付きを得られる、本当に楽しい時間を共有できたと思います。

思えば新卒の薬剤師として右も左も分からなかった頃に処方箋調剤業務や在宅訪問服薬指導、各方面との折衝の仕方など、仕事の基本を教えていただいた大恩ある古巣は、未だこれといった恩返しもできていない自分に対して相変わらず寛容でした。

ますます研鑽を積み、また機会があるならば次回はさらに分かりやすいお話を出来るようにしたいです。

山浦卓のインタビュー記事はこちら

横浜漢方サント薬局 薬剤師/医学博士 山浦 卓さん インタビュー

https://045310.com/2014/01/24/pharmacist-magazine-yamaurataku/

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