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2014.05.24Tips(ヒント)あれこれ

10年以上、1日2箱タバコを吸っていた薬剤師が余裕で禁煙できた方法

Facebookで「人生の半分以上を共に過ごした “ 煙 ” とお別れする事にした...」という投稿を目にして、そういえば自分も遠い昔は喫煙者だったことを思い出した。

 

たばこ無しでは生きて行けなかった

たしか20歳頃から吸い始めたタバコ。うん?もう少し前に悪戯したような記憶も。もしかしたらちょっとフライング気味に始めたような気もするが、そこは時効ということで追求しないことにしよう。

学生時代を含めて丸4年間の交際を経て2000年5月に結婚した妻からは、付き合い始めた当初から一貫して煙草をやめて欲しいと訴えられていたが一切聞く耳を持たなかった。

家の中はもちろん、二人乗りの狭いクルマの中でも助手席の妻に気もかけず雨の日などは窓も開けずにプカプカ煙を吐いて空気を汚染していた。今にして思えば拷問に等しい所業だったと思う。ごめんね。

新婚旅行の際には出国前にカートン購入するのを忘れてしまい、ハプナビーチプリンスホテルの売店でタバコを求めたら当時日本で20本入250円のマルボロが、600円以上もすると言われて驚きながらも我慢できず泣く泣く買ったりして。

国内でも旅先で煙草を切らすとイライラして妻に八つ当たりしたりと絵に描いたようなニコチン中毒者。完全に身体的依存を引き起こしていた。

このたび覚せい剤使用が明らかとなり、身体的依存どころか精神的依存までも引き起こしていた可能性の高い大物歌手にならって、♪い〜まからそい〜つを なぐりにいこうか〜…… 、とあの頃の自分に喝を入れてやりたい^^;

 

きっかけは深夜の在庫切れ

最後に吸った時のことははっきりと覚えている。2001年3月9日の夜11時過ぎ。吸い終わったたばこの空箱を捨てながら、次の箱を開けようと探すとストックが無い。

いつもならば手元にたばこが無いという状況に耐えられず、すぐに自宅マンション隣の酒屋へ走って2カートン(カートン:20本入×10箱)をまとめて買うところだが、なぜかその日は気まぐれに「明日でいいや」と思い床に就いた。なぜそんな気持ちになったのか今振り返っても不思議。

翌朝起き抜けの一本を吸おうにも在庫が無いので、リズムが狂いながら身支度を整えて出勤すれば、当然オフィスには買い置きのタバコがライターとセットでちゃんとある。

「さて一服するか」…と、朝の一仕事を終えて喫煙場所へ行くが、ふと昨夜11時から翌朝10時までの一晩(たったの11時間だけど)、無意識ながらも煙草を吸わずに耐えた自分の事を妙に褒めてやりたくなり、また同時に…、

  1. 「今吸ったら一晩以上頑張った自分の努力が無駄になってしまう」と考えて火を点けるのを止めた。
  2. そして「そうだ、せっかくだからもう少し我慢して記録をもう1時間伸ばそう」と考えた。

すると、1時間後も2時間後も上の1,2の考えがループして、延々いつまでも吸えなくなる。

よく禁煙を誓ってたばことライターを封印してしまいこんだり、捨ててしまうという話を聞くが、自分の場合は構えて禁煙を意識するとストレスになると思い、むしろ「いつでも欲しくなったら吸えばいいや」と常にたばことライターを持ち歩いていた。

胸ポケットに相棒が居る安心感。こうしてしばらくは煙草を携帯していたが、そのうち邪魔くさくなってきたので携行をやめて欲しくなったらその場で買うことにした。

不思議とタバコを吸いたいという衝動に駆られたことは一度も無いが、大抵の場合たばこを吸いたくなるタイミングは何かしら行動の節目毎で朝起きた時、歯磨きの前後、食直後、仕事の合間・・・などだと気付き、最初のうちは代替品としてアサヒフードアンドヘルスケア社のミンティア(他社類似品より安価だからw)を口にしていた。…が、しかしこれはあまりおすすめしない。

というのも、たばこを止めてしばらく経つと味覚、嗅覚がすこぶる敏感になる。巷で言われているように、たしかに食事が美味しくなり、ついつい食べ過ぎてしまうのと、先述のお菓子類の食べ過ぎも相まってみるみる太り始めたのだ。MAXで6kg体重が増えた。

そしてまたお菓子は飽きる。・・・現在は当薬局が提供しているダイエット法「サンサンシステム」を自ら実施して体重を元に戻すことができている。

 

結論:「あと1時間だけ我慢する」を永遠に

いつの間にかたばこを持ち歩くことも、たばこの代わりにお菓子を食べることもなくなり、

  • 「この1時間の頑張りを無にしたくない」
  • 「もう少しだけ我慢して記録をあと1時間伸ばそう」

という考えだけが残って今に至っている…ということで自分の場合、吸いたくなったらいつでも解禁できるので、正確には禁煙したというよりも、無期限で休煙しているといった方が良いのかもしれない。

今では煙草を吸いたいという気持ちは一切芽生えなくなった。煙に巻かれると具合が悪くなることすらある。現在のタバコの価格が一箱400円以上などと聞くと、幸運にも授かった子ども達(3姉妹+末っ子長男)の養育費を確保出来なくなりそうなので、やはりこのまま休み続けないといけないようだ。

ところで以上のように振り返ってみると、休煙を始めた記念日は3月10日ということになり、奇しくも「サントの日」ではないかと気づくが、そこは全く狙っていなかった!

 

薬食同源・食養生に関連する記事は以下も参考にしてください。

 

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