2014.04.12四方山ばなし
春に不安定になりやすい「気」の巡り
4月に入り近所の公園では桜やたんぽぽ、すみれなどが綺麗に咲いて私達の目を楽しませてくれています。
入学、進級、入社、異動、引越しなどで新生活が始まり、初めての環境への期待に胸を膨らませて臨む方もいれば、中には「友人に恵まれるだろうか」、「うまくやっていけるだろうか」などという不安や緊張に戸惑っている方も少なくないでしょう。
気温や気圧がコロコロ変わる春の気候の特徴を表す「三寒四温」という言葉もありますが、人の精神状態も不安定になりやすい季節です。「春眠暁を覚えず」といった状態や、「5月病」などと言われる連休後に学校や会社に行く事が極端にイヤになってしまう状態などもその延長かもしれませんね。
ケセラセラ=なるようになる
ところで中医学ではカラダには「気」というものが存在しており、この「気」は人間の生命活動のエネルギー源という概念で、大気(空気)はもちろんですが、元気やヤル気、覇気、勇気などといった実体のないものも含みます。英語では「gas」や「spirit」という単語が当てはまるのかな。
「気」の流れが淀んだり乱れると、肉体的にも精神的にも健康状態を保てなくなります。窓を閉め切ったお部屋の濁った空気と同じイメージです。春先にもしも気持ちが塞いだりヤル気が出ない時は、一度…と言わず何度でも、大きく深呼吸して、カラダの中の淀んだ「気」もしっかり換気しましょう。
たまには友人と会ってハメを外したり、好きな洋服や食べ物、映画などの趣味に思い切り散財したっていいじゃないですか。「ガス抜き」なんていう言葉は人の精神衛生を維持するコツを上手く表現していますよね。
人はモノの考え方次第で幸せにも不幸にも、簡単に傾くことが出来ます。ただし精神論だけで全ての事柄を解決することは出来ませんので、その一助になるのであれば漢方薬などを活用することも賛成です。自身で出来るだけの手当てをして、どうしても改善に至らない時はお近くの漢方薬局に相談してみて下さいね。
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