2013.02.22Tips(ヒント)あれこれ
肥満(メタボリックシンドローム)が心臓に負担をかける3つの理由
肥満によって発生する大きなリスクの一つに「心臓疾患」があることは皆さんもご存知でしょうが、その理由を大きく分けて3つに分けて説明していきましょう。
①血流量が増える→心臓への負担も増える
肥満は脂肪細胞の増加・増大による結果なので、体内の細胞が増加・増大すれば血液を送る先の細胞が多くなるので、当然その分心臓の負担が大きくなります。
また脂肪も生きた組織なので栄養が必要です。その栄養を送り込むため、脂肪組織へも血液が流れ込みますよね。
肥満のように脂肪組織が大きく、かつ多くなるとそれだけ送り込む血液の量を多くしなければならず、必然的に心臓の負担が増すのです。
②肥満により皮下脂肪が厚くなり絶縁効果が高くなる
皮下脂肪は絶縁効果が高いので、肥満により皮下脂肪が厚くなると熱放出が悪くなります。熱放出が悪くなると体温が上がり過ぎて、身体に障害が起こって来ます。
これを防ぐために、皮膚の血流量を増加させて熱放出を促進させる方向に働きます。皮膚の血流量を増やすために、やはり心臓が大きな負担を強いられるのです。
③重いからだを動かすために大きなエネルギーが必要になる
からだの中に過剰に脂肪がたまると、それだけ体重は増えます。
重いからだを動かすためには大量のエネルギーが必要となり、大量のエネルギーを筋肉へ送るためにはまた心臓の負担が増すというわけです。
イメージしてみてください。太る前を小型車、太った後は大型車とします。
元々クルマに積まれているエンジン(心臓)は変わらないのに、動かす(養う)ボディーだけが大きくなるのですから、エンジンに掛かる負担がどれだけ大きいかは容易に想像がつきますよね。
メタボ傾向にある方、ご家族や近しい方の中に該当者が居る方は、所謂(いわゆる)「心肥大」にならないように注意することがどれくらい大切な事なのかを一度考えてみてはいかがでしょうか。
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