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2015.06.10ブログで一問一答

酵素飲料の正体は発酵型野菜ジュース。製造元はメカニズム解明を目指す

「酵素飲料」とか「酵素ダイエット」、「酵素断食(ファスティング)」などといった言葉がちょっとした話題になっているが、そもそもこの「酵素」とはいったい何なのか?と問われて即答できる人はどれくらいいるだろうか。

 

酵素の正体は何?

答えをズバリ言うと酵素とは『体内で細胞が生命活動を行う際の触媒作用を現すたんぱく質』の総称である。
※触媒とは、ある物質と物質との間に一定の化学反応を起こさせて、別のある物質を作り出すはたらき。

食べ物の消化・吸収・代謝・排泄など、あらゆる過程は全て酵素が関与しており、すべての生物が生命を維持するために欠かせない非常に重要なものであることが知られている。

人間の体は古い細胞が新しい細胞へと作りかえられていくことで、約4ヶ月もすれば同じように見えていてもほぼ新しい細胞に生まれ変わっている。

つまり体の中では常に慌ただしく細胞の分解や合成が繰り返されるのだが、触媒としての酵素のはたらきでこれらの化学反応をスムーズに推し進めることができるのであり、これを新陳代謝と呼ぶ。

もちろん、全身で行われる新陳代謝に関わる酵素は単一ではなく、たくさんの種類の酵素がそれぞれの役割分担をしていて、これらが絶妙なバランスを保ちながら連携プレーをしているのだ。

 

酵素の種類

酵素は大きく分けると次の通り。

体内酵素
  • 消化酵素
  • 代謝酵素
体外酵素
  • 食物酵素(食物に含まれる酵素)
  • 消化酵素…… 食べ物を消化することに使われる。唾液や消化液などに多く含まれている。たとえばご飯などに含まれるデンプンを分解する時にはアミラーゼという酵素がはたらく。消化酵素がなければ、エネルギーも栄養も摂取することができない。
  • 代謝酵素…… 呼吸、脳の活動、排泄、肌の新陳代謝、自然治癒力といった、体内にある栄養素を使って修復や再生などを行うすべての生命活動に代謝酵素がはたらいている。
  • 食物酵素…… 消化酵素や代謝酵素は、無限には分泌されないので、酵素を豊富に含む物を積極的に摂取すると体内酵素を節約したり、不足している酵素を補うことができる。たとえば、ジアスターゼという酵素は大根にたくさん含まれるので、これを摂取すると消化・吸収を促進できるといった具合。

 

当事者が抱く、酵素飲料のブームが孕んだ誤解への懸念

楽天やAmazonといった大手ショッピングモールで「酵素飲料」などと検索してみると非常に多くの製品がヒットする。しかしそこに記載されている派手な宣伝文句を読むと、ともすれば薬機法(旧薬事法)にも触れるのではないかと、部外者ながら心配する機会がたびたびある。

そこで、日本最古の酵素飲料製造元である大和酵素株式会社(大阪府)社長である矢野泰介氏(農学博士・京都大学)に尋ねてみると、次のような内容を教えてくださった。

  • 今に始まったわけではなく、時々にわかに酵素飲料のブームが起こることがあるが、冷静に比較検討する必要がある。
  • 私たちの生活の周囲には発酵にかかわる製品があふれている。味噌や醤油などはもちろん、医薬品や洗剤などの一部も発酵の応用技術で造られており、この発酵は酵素と深い関わりがある。
  • たとえば大和酵素の酵素製品に関して言えば、麹菌や乳酸菌、酵母などさまざまな有用微生物の宝庫である「醗(もと)」と、季節ごとの新鮮な野菜や果物などの素材がもつ酵素や、醗酵過程で更に生み出される多種多様な酵素、さらに有効な物質群によって熟成された「植物発酵エキスのまるごと」が酵素飲料の本質であるので、酵素飲料の真の立役者は自然の恵みと微生物といえる。
  • 酵素飲料に含まれている酵素は、健康に向かって直接的にはたらいていると言うよりも、生命活動の「触媒」として間接的にそして広い範囲ではたらいている可能性が高い。
  • 製品の中で複雑に共存している酵素の定性・定量(物質の成分・種類や含まれている量を調べること)は不可能である。
  • まだ解明されていないが、この「植物発酵エキスのまるごと」は上述した体内酵素の活性化にも関わっている可能性もゼロではない。

 

酵素飲料を摂取した際のメカニズムについては

  • 酵素飲料を摂取した後、どのタイミングで酵素がはたらいているのかも厳密には分かっていない。腸壁から吸収される直前のタイミングだという説もあるし、その先(つまり真に「体内」に吸収された後)という説もある。これについてはまだ課題が多く、大和酵素(株)でも以前から綿々と研究をしているところであり、今後新たな報告をできるかも知れない。
  • 1946年の創業以来約70年間、原料に用いる野菜や果物・麹や酵母などにこだわった独自製法を貫いている大和酵素の製品は、多くの人達が摂取され、少なからず健康増進の一助となっており、一例の副作用報告も無い「食経験」という実績は、後発の類似品には無い確かな安全性を示しているものと言える。

なるほど酵素無しには発酵がすすまないということは、味噌、醤油やお酢のような調味料から納豆、ヨーグルトにいたるまで、発酵食品はすべて酵素食品と表現することも出来るわけか。

 

酵素=発酵型野菜ジュース

発酵食品の健康に対するさまざまな好影響はすでに報告があり、知識としても一般的になっているので、「酵素」という単語に惑わされずに「発酵食品」だと捉えることで、その輪郭が少しずつ見えてくる。酵素飲料=発酵型野菜ジュースという認識でOK。

また食物酵素を多く含んでいる食品を選ぶことと並んで、やはりバランスの良い食事を心がけて、よく噛んで唾液の分泌を増やすよう、食事の時間を贅沢にとる(ゆっくり食べる)ことが重要であることは言うまでもないだろう。

大和酵素の本草(ほんぞう)

今回お話を伺った矢野社長が手がける「大和酵素の本草」は、60数種類の新鮮な野菜・果実・海藻などに糖質(黒糖など)を加え、酵母や乳酸菌などの有用微生物を用いた発酵作用により、植物に含まれる栄養素を抽出しエキス状にした発酵型の充実した野菜ジュースである。 特徴

  • 味はフレッシュジュースのように甘酸っぱくて美味しい。
  • 発酵期間は2ヶ月。野菜や果実などの新鮮な栄養がたっぷり。
  • 酵素だけでなく、ビタミン・ミネラルアミノ酸など沢山の栄養素を効率よく摂取できる。

美味しい飲み方

  • 1回20mlを目安に、3〜4倍の水、または60℃以下の温湯で好みに合わせて薄めて飲む。
  • 果物・ジュース・牛乳など、好みの飲み物と混ぜても美味しく飲める。
  • 1日1〜3回を目安に。

その他、クックパッドでレシピを公開中
⇒ https://cookpad.com/kitchen/16986818


「大和酵素の本草」  720 ml × 2本入  ¥7,800(税別)

ご購入希望・お問合せは、横浜漢方サント薬局まで。
TEL: 0120−045−310(通話無料)

 

蛇足:酵素と酵母は区別して

字面(じづら)が似ているのでよく混同されている酵素と酵母だが、酵母とは微生物の一つでビール酵母やパン酵母が有名だ。

ざっくりいうと酵母は自分の周りにある有機物を利用して育つ真核生物で菌類に属しており、人間の生活圏において食物の発酵に関与して大きな役割を果たしている。

繰り返しになるが酵素とは触媒作用を示すたんぱく質のひとつ(分類上は3大栄養素のひとつ)であり、そもそも酵母と同類項ではない。

 

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その他、漢方薬については

また上記以外にも沢山の処方があり、同一人物でもその時その時で用いる方剤(薬)が違うことがありますので、自己判断をせずに漢方相談専門の薬局・薬剤師に相談しましょう。

ここもご一読ください。

 

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