2014.10.30ブログで一問一答
薬を飲む前に確認するべき、むくみの主な7つの原因と5つの対策
【特別企画・ブログで一問一答】
「薬やサプリメントについて」、「健康や病気について」寄せられた質問・相談に、山浦がズバっと回答します!
Q.
むくみを改善できるものはありますか??水分沢山とっているのですが、すぐ跡がついてしまいます。ちなみに右の腎臓が弱いと言われたことがあります。
Oさん(30代・女性)
A.
Oさん、ご質問ありがとうございます。
むくみは辛いですよね。
さてこのむくみの正体って医学的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれ、皮下組織に余計な水分(血漿成分:血液の液体部分)がたまり、顔や手足などが痛みを伴わない形で腫れる症候を指します。
指などで押した痕(あと)の戻りが早いか遅いかで、素人目にもむくみの有無を判断することが出来ますね。また浮腫の原因の多くは一時的なものですが、時に病気や薬が関与している場合があります。
むくみの主な7つの原因+α(生活習慣によって慢性化する場合あり)
1.食事内容が塩分過多 :塩は水分の保持力がとても強い調味料です。普段キッチンに備えている塩を思い出して下さい。空気に触れるとあっという間に湿気ってカチカチになりますよね。この性質は体内でも変わりません。 味の濃いものや塩気の強いもの、またはインスタント食品などを食べるとすぐにむくみます。これは体内に入った塩が水を抱きかかえて離さなくなるせいです。 ※また塩分が多いとその影響で血管の内側から外側へと水分がしみ出される(浸透圧)ので、余計に浮腫が悪化します。
2.冷え、血行不良 :これはいわずもがな。もちろん全員が当てはまることはありませんが、多くがむくみを訴えられます。
3.同じ姿勢で長時間(あまり動かない) :立ち仕事や座り仕事で長時間同じような姿勢でいることが多いと、むくみが下肢に溜まりやすくなり、また寝ている時はむくみ(水分)がからだ全体に分配されるので、起きた時に顔がむくんでいます。
4.筋肉疲労や運動不足 :慢性的な筋肉のコリかたまりや疲れにより、下肢の血液を心臓へと戻す力が弱くなってしまっているタイプ。男性と比較して筋肉量の少ない女性は特に顕著。
5.ホルモンバランスの影響で :女性の場合は、ホルモンバランスの影響でむくみを訴える場合があります。排卵後の週と、特に生理前週から生理中が最もむくみやすく、排卵の前週は比較的むくみにくいとの定説ありますが、こればかりは個人差が大きいですね。
6.栄養素やミネラルの不足 :カルシウム、マグネシウム、カリウムといったミネラルや、ビタミンB1、タンパク質が不足するとむくみやすくなります。
7.腎臓の不利 :また、Oさんは腎臓が弱いと言われたことがあるとの由ですが、腎臓のはたらきは次の通り。
- 水分の排泄を調節して体内の水分量を一定に保つ
- 代謝によってできた分解産物や有毒物質を尿と一緒に排泄する
- 血液中の塩分量を一定に保つ
- 血液の酸性度を調整する
- 血圧を上げる酵素レニンや、血圧を下げる酵素カリクレイン、プロスタグランジンなどを分泌して、血圧を正常な状態に保つ
腎機能異常の有無に関わらず腎臓は冷えを極端に嫌いますので、Oさんは特に下腹部を冷やさないよう、日ごろから気をつけるようにして下さい。念のため日々の血圧の動きも要チェックですね。
8. その他 :心臓病や服用している薬の影響などもむくみに関わる場合があります。これはまた別の機会に書きます。
むくみ退治の基本的な5つの対策
- 塩分や油ものの摂取を控える。(外食、中食を避けて出来るだけ内食を推奨)
- 水は常温や白湯で小まめに摂取。または「べに茶」などの漢方茶を少量ずつ何杯でも。※冷水のガブ飲みはダメ。
- 腎を守るためにも体(特に下腹部)を冷やさない。腹巻などは単純ながら有効。
- マメに動いて筋肉を鍛えながらほぐす。散歩や青竹踏み、またはプロのマッサージや温かい湯船での下肢マッサージなども一時的なむくみには有効。
- …以上を試しても改善しない慢性的な浮腫は、お近くのサント薬局へ相談して下さい(笑
すみません、最後ふざけました。
それから上の画像は本稿内容とは一切関係ありません…(^^ゞ
その他、こちらの記事も参考にしてください
- むくみや冷え性、肌荒れに卓効。7種類の薬草で製した温性の漢方茶。
- 浮腫みが悪化?着圧ソックスが無効だった場合に疑う5つの原因。
- コンビニ弁当で健康に?厚労省が来年4月に認証マーク導入という愚。
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- ダイエット時、たんぱく質を過度に制限してはいけない理由。
- 歯のカタチと構造から、人間が本来食べるべき食材を考えてみましょう
その他、漢方薬については
また上記以外にも沢山の処方があり、同一人物でもその時その時で用いる方剤(薬)が違うことがありますので、自己判断をせずに漢方相談専門の薬局・薬剤師に相談しましょう。
ここもご一読ください。
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