2014.06.04Tips(ヒント)あれこれ
6月4日~10日は歯と口の健康週間。虫歯、口臭、胃腸障害まで?
毎年6月4日から6月10日までの1週間は、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会が1958年から実施している「歯と口の健康週間」です。
1928年から1938年まで日本歯科医師会が、「6(む)4(し)」に因んで6月4日に虫歯予防デーを実施していたことから始まった運動は、歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療を徹底することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進に寄与することを目的としています。(日本歯科医師会HP)
ものを噛み砕く歯は人体で最も硬いパーツ
歯は舌とともに感覚器官であるだけでなく、食物を噛み砕く消化器官の入り口でもあります。ものを噛み砕く時に歯にかかる荷重は体重と同程度といわれるので驚きますね。
もしも食物を十分に噛む事が出来ずに飲み込んでしまうと、消化をするために胃腸にかかる負担は相当大きくなり、健康を保つことが困難となります。
このため歯は硬い組織で頑丈につくられており、歯を支える歯肉もまた大変丈夫な構造になっています。歯の構造はまず、歯肉から生えた目に見える部分を歯冠(しかん)といい、表面の白い部分はエナメル質と呼ばれます。このエナメル質は食物と直接あたるところで、人体で最も硬い部分となります。
エナメル質の内側は象牙質、そして歯肉に埋まっている歯根部はセメント質でできています。また歯の内部は空洞で、そこには血管や神経があり、これを歯髄(しずい)と呼びます。
虫歯の原因
虫歯の原因は乳酸を作りだすミュータンス菌。食べ物に含まれる砂糖などが歯にたまると、ミュータンス菌が繁殖して乳酸をつくり歯を溶かします。
これが進むと虫歯になってしまいます。砂糖を多く含む菓子類は控えめにして、食後の歯磨きを心がけるようにしましょうね。
※ただし食直後は普段エナメル質をコーティングしている唾液が食物と一緒に流れて歯がむき出しの状態になっています。
この状態でゴシゴシとブラッシングをすると、エナメル質を傷める原因になりますので、食後30分ほどで唾液が歯を再コーティングしてからの歯磨きが理想的です。
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