2012.04.19ブログで一問一答
漢方薬は名前をみただけで、その正しい飲み方がわかる

漢方薬の名前を見ると、その薬の性質や内容、更には飲み方を表している場合が少なくありません。たとえば下記のようなパターンが基本的なモノです。
漢方薬に頼る時、最も効率の良い服用方法を知っておくと、同じ薬でも効果の発現に差が出る場合があるんですね。
「~湯」=喉に当てて胃腸だけでなく、より手前の粘膜からも吸収をさせる
従ってオブラートの使用は基本的にはNGです。
例:葛根湯(カッコントウ)、小柴胡湯(ショウサイコトウ)、柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)など
「~散」=体内に吸収してから効果を発揮
従ってオブラートの使用OKです。
例:当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、平胃散(ヘイイサン)、参苓白朮散(ジンリョウビャクジュツサン)など
「~丸」=腸まで届けることを目的に製せられている
なるべく溶かさず飲むようにしましょう。
例:桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、八味地黄丸(ハチミジオウガン)、六味丸(ロクミガン)など
「~飲」=冷たくして服用するべき
温かくして飲むとのぼせることがあります。
例:参蘇飲(ジンソイン)、当帰飲子(トウキインシ)など 
※「飲子」の「子」は少しずつ頻回に分けて飲むという意。
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