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2013.01.25Tips(ヒント)あれこれ

人には安全でも、犬や猫に与えてはいけない食べ物など

あなたの好きな食べ物がペットにも安全とは言い切れない

動物を飼っている方へ質問です。あなたの好きな食べ物は何ですか?

もしもあなたの好物の中に、玉ねぎ、ニラ、ラッキョウ等のネギ類が使われている食べ物がありましたら、それを食べる際に絶対に犬や猫に与えたりしないで下さい。

玉ねぎを煮込んだスープのように、エキスを含んでいるものも危険です。

その他にも、摂取した動物が死亡する恐れのある食べ物が沢山あります。
(下記参照のこと)

ワタシの実家にもミニチュアダックスフントが2頭いるのですが、たまたま今朝のタイムラインに「キシリトールを食べた犬が天国へ…… 「犬に接する全ての人へ」読んで欲しいブログが話題に」というタイトルがあり、ハッとして調べてみました。

 

犬や猫に与えてはいけない食べ物

【危険度ランク:高】

ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにく、エシャロット、らっきょうなど。※ユリ科の植物が仲間として該当)
症状:胃腸障害、血尿、衰弱、心拍の増加

カカオ類(チョコレート、ココアなど)
症状:不整脈、心拍増加、口の渇き、過剰な活動、痙攣、発作、嘔吐など

人間用の医薬品やサプリメント(鎮痛剤、風邪薬、抗うつ剤、一部の栄養補助食品など)
症状:多岐にわたる。目に見えない症状も有り得るので、誤飲を見つけた場合は直ちに獣医さんに相談する

レーズン、ブドウ(作用機序は不明ながら、避けるべき)
症状:摂取後2~3時間経ってから嘔吐、下痢、腹痛、3~5日後に腎不全を起こし、重度の場合は死亡するケースも

アボガド
症状:嘔吐、下痢を含む胃腸の炎症、死亡の恐れ

マカダミアナッツ(現在のところ、犬のみに報告あり)
症状:無気力、嘔吐、異常な高熱、筋硬直、ふるえ、心拍の増加

キシリトール(現在のところ、猫については報告が無いので不明)
症状:少量でも摂取すると30分以内に血糖値が低下し、嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全を発症する恐れがある。※体重9kgの犬の場合、2,3枚のキシリトールガムで致命傷になり得るとの報告も。

【危険度ランク:中】

ニンニク(ガーリックパウダー、ガーリックオイル等)
症状:嘔吐、血尿、衰弱、心拍の増加

アワビ、トリガイ、サザエ、トコブシ(特に3~5月頃は貝の毒素が強いため危険)
症状:光線過敏症。毛の薄い耳に症状が現れやすく、腫れやかゆみが生じる。場合によっては壊死する事も。主に猫。 

スルメ
症状:胃腸障害、元気が無くなる。※胃で10倍以上に膨張し、腸を通過する事が出来ず、また食堂に詰まって吐くことも出来ず、危険な状態になることがある。

豚肉(生)(特に猫)
症状:体重減少、下痢、目の障害など様々。生の豚肉には寄生虫(トキソプラズマ)が潜んでいることがあり、犬猫から人間まで感染する危険は同じだが、ネコの体内でのみトキソプラズマが完全に成長する。

硬い骨(鶏、鯛の骨など)
症状:胃腸障害、のどの炎症、嘔吐など。※鶏の骨は鋭く尖った状態に割れるため、喉や消化器官を傷つける恐れが。鯛の骨も大変硬いため、鶏の骨と同様に危険。

アルコール
症状:嘔吐、下痢、中枢神経の抑制、ふるえ、昏睡、アシドーシス(意識障害、血圧低下、痙攣、呼吸障害)など

カフェイン(お茶やコーラ、コーヒーなど)
症状:心臓や神経系への異常

キノコ(主に野生の茸)
症状:肝臓障害、腎臓障害、重度の胃腸障害

イーストパン(生の場合)
症状:食後に胃で膨張するので危険。また生のイーストはアルコールを形成するので、アルコール中毒になる危険もある。

【危険度ランク:低】※食べ過ぎ注意。

消化に良くないもの全般(トウモロコシ、ナッツ類、こんにゃく等)
症状:消化不良、下痢

生卵 ※白身=卵白に含まれるアビジンがビオチン(VB群の一種)を分解。加熱すれば栄養満点の優れた食品に。
症状:下痢、皮膚炎、結膜炎

イカ、タコ、貝類、甲殻類(アサリ、ハマグリ、シジミ、エビ、カニ等)、淡水魚(コイ、マス等)※特に内臓、全て生の場合に限る
症状:食欲低下、嘔吐、痙攣、ふらつき等の神経障害など

青魚(サバ、アジ、イワシ等)
症状:皮膚の下にしこりが出来る。痛みを伴う事があり、触ると嫌がる。急性で発症する病気ではなく、慢性的な偏食で発症。治療も食生活の見直しなど、時間を掛けて行う。

レバー
症状:過食でビタミンA過剰症⇒骨(脊髄)の変形。進行すると起き上がれなくなる。

ピーナッツ(50%以上が油分。人間用に加工されたものは塩分過多も。またマグネシウムを多く含むため結石の原因になりやすい)
症状:肥満、糖尿病、腎臓病、結石(泌尿器症候群)など。

ほうれん草(シュウ酸が結石の原因に)
症状:結石

野菜類、おから等(野菜に含まれるセルロースを消化出来ないため、大量摂取で胃腸の負担に。細かく刻んで適量摂取すれば良いでしょう)
症状:下痢、便秘など

【その他】体質によりけり

牛乳
症状:下痢 ※牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)を犬や猫は持たない。牛乳に弱い人の場合も理由は同じでラクターゼ活性の低い体質だとお腹を壊しやすくなります。

【マグネシウムを多く含む食材】

煮干し、海苔、鰹節、一部のミネラルウォーター
症状:結石、下痢、泌尿器症候群

【番外】

ドッグフード(ネコが食べ続けた場合)
症状:栄養不足(特にタウリン不足になりやすい)

キャットフード(犬が食べ続けた場合)
症状:栄養過多

ペットフード事件簿より引用

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